E. CVSを利用してSambaをダウンロードする方法

Appendix EではConcurrent Version System (CVS)を利用して最新版のSambaのソースコードをダウンロードする方法について解説する。 CVSは無料で利用できる構成管理ツールであり Cyclic Softwareにより配布されている。これは GNU General Public Licenseに準拠している。最新版のコピーは http://www.cyclic.com/より入手可能である。

CVSは GNU Revision Control System (RCS)の実行部分として機能する。 Unixシステムの多くではRCSはプリインストールされている。であるが、最新版のRCSをダウンロードしたいならhttp://ftp.gnu.org/gnu/rcs/を参照して欲しい。

CVSを利用するメリットの一つとして、リモートログインを制御できることが挙げられる。このことはインターネット上の人々の間で CVSリポジトリを使用してプロジェクトを行い、さまざまなソースファイルをダウンロードして更新できることを意味する。Sambaがこのようなケースに該当する。 RCSとCVSをシステムにインストールしたら、まず最初に Sambaソースサーバに次のようにコマンドを打ってログインして欲しい。

cvs -d :pserver:cvs@cvs.samba.org:/cvsroot login

このコマンドは CVSサーバ cvs.samba.orgに接続すること意味している。接続が完了したら、次のようにコマンドすることにより最新版のソースツリーをダウンロード出来る。

cvs -d :pserver:cvs@cvs.samba.org:/cvsroot co samba

これにより完全なSambaディストリビューションを(ファイルごとに)ダウンロードできる。ファイルは/sambaに格納される。このディレクトリはローカルなハードディスク上に作成される。このディレクトリは Chapter 2, Installing Samba on a Unix Systemで述べたようなSambaのソースディストリビューションと同じ構造となる。これにはソースコードとへッダファイル、ドキュメント、手助けとなるサンプルの構成ファイルが含まれる。ダウンロードが完了したらサーバ上でChapter 2 の手引きにしたがって configureを行ってSambaをコンパイルして欲しい。


D: Samba デーモンとシステムコマンドの要約		F. 設定ファイルのサンプル

Using Samba

E. CVSを利用してSambaをダウンロードする方法