FreeBSD 4.1-RELEASE on NEC MateNX MA50J


USBキーボードの問題

 NEC MateNX MA50JのUSBキーボードモデルを買ってしまいました (PS/2キーボードとマウスのポートもあります)。 FreeBSD 4.x (3.xもか?) をインストールしようとすると、 ここが障害になる場合があります。 インストールの途中で、キーボードが使えなくなるのですから…

フロッピーからのインストール

 諦めてシリアルポートに端末をつなぎましょう。

  Please insert MFS root floppy and press enter:
というところで、キーボードが全く動きません。

CD-ROMからのインストール

 ブート可能なCD-ROMからはインストールできました。 まず、BIOS SetupのMain→Keyboard Features→Legacy USB Supportが Disableならば、インストールはごく普通に行えます。 途中でキーが効かない時もありますが、 インストーラが動く頃にはキー入力できるようになっています。 ただし、この設定では、ブートセレクタへのキー入力ができません。

 Legacy USB SupportがEnabledの時は、ちょっと注意が必要です。 まず、

  Hit [Enter]…
のところでは、タイムアウトして先に進むのを待ちましょう。 ここでEnterやスペースを押しても、 ここでは反応せずに、先に行ってから効きます。 カーネルを設定するか、そのまま起動するかを聞いてきますので、 カーネルの設定メニューに入ります。 ここで、普通のキーボードとPS/2マウスをDisableにしてしまいます。 インストーラが立ち上がる時には、 USBのキーボードやマウスとして動作します。

カーネルの再構築

 Legacy USB SupportをEnabledにして使う時には、 カーネルの再構築をしないとUSBキーボードが使えません。 カーネルの設定ファイルから、キーボードとPS/2マウスを抜いてしまいます。 具体的には、atkbdc0, atkbd0, psm0をコメントにします。 USB関係は全て含め、usbdも動かします。


XFree86

 S3 Savage4 Pro系のチップらしいです。 4.1-RELEASEに付属のXFree86 3.3.6ならば、 XF86Setupで「S3 Savage4 Pro+」を選んでやれば動きます。 24bppはサポートしていないようですが、 32bppで1280×1024で動きました。 マウスは、プロトコルを「MouseSystems」、 デバイスを「/dev/sysmouse」にすれば良いです。 3ボタンマウスとして動きますが、ローラーは動きませんでした (たぶん)。

 なお、2000年1月8日頃のFreeBSD用XFree86 3.3.6バイナリには、 S3 Savage4系のドライバが入っていないようです。 4.1-RELEASE付属のXFree86 3.3.6は7月26日頃になっており、 S3 Savage4系のドライバが入っています。

/etc/XF86Config


サウンド

 オンボードのサウンド (Yamaha DS-1E) は、 カーネルにdevice pcmを追加して、 BIOS SetupのAdvancedでPlug&Play OSを「No」にしたら ( [FreeBSD-users-jp 54432]を参照…) 認識します。 ただし、 [FreeBSD-users-jp 52627] と同じ問題で、モノラル音源の時は雑音しか出てくれません。 モノラルWAVファイル等の再生は、

  sox INPUT -t ossdsp -c 2 /dev/dsp0 split
のようにすればできました。 SoundBlaster Live!の方はうまく動きました。

【dmesg】
pcm0: <Yamaha DS-1E (YMF740C)> mem 0xea000000-0xea007fff irq 9 at device 10.0 on pci0
pcm1: <Creative EMU10K1> port 0x1080-0x109f irq 11 at device 16.0 on pci0

(作成: 2000年9月7日 )