はこだて未来大学


建物外観

 ガラス張りの巨大な直方体が一個です。 この中に教官室、研究室、講義室から体育館に至るまで全てが入っています。 案内図には、 建物は一個だけです。 広大な駐車場がありますが、 予想に反して自転車通学者が多く、 駐輪場が初年度にパンクして拡張したそうです。 学内にバス停もあり、函館駅直通便があります。

外観, その1 外観, その2 案内図

建物の構造

 巨大な吹抜けがあり、 そこから学生スペース、廊下、教官室、実験室、廊下という順に並んでいます。 階段状になっており、上にいくほど狭くなります。

学生スペース、廊下、教官室 階段状の構造

教官室

 教官室の廊下側は、鏡面仕上げのドアを除いて完全に ガラス張りです。 最初からそういう方針で設計したそうで、異論は全くなかったとか。 ブラインドは付いていて、ヤバイ時は閉めるそうです。 宣伝のパネルを立てている部屋もあります。 教官室の裏側にはドアがあり、 実験室に抜けられます (上層階を除く)。

 教官室の家具は標準仕様のものを全ての部屋に配置したそうです。 壁側に作り付けの棚OA仕様の机、ラック、打合せのできるテーブルと椅子 という作りです。

 教官室の監視・警報システムがあるそうです。 監視システムのパネルに 入室前に鍵を差し込み、帰宅時には抜きます。 帰宅後に部屋で動きがあると反応するそうです。

ガラス張りの教官室 宣伝パネル 机とテーブル 壁際の棚 棚を開けたところ 監視システムのパネル

学生用スペース

 全学生用の机と ロッカーが用意されているそうです。 巨大な吹抜けに面した階段状のスペースに机が配置されています。 学生スペースから、ガラス張りの壁を通して教官室の中が見えます。

 机の使用者は特に決めてはいないそうです。 ほとんどの机には引き出しなどはありません。 ただし、卒研生・院生用の机 には鍵のかかる引き出しがあります。 まだ3年生までしかいないので、未使用状態のようです。 全ての机にはイーサネットポートと電源があります。

 全員にノートパソコンを買わせています (奨励機種はあるが、機種は任意。MS Office必須。)。 DHCPでIPアドレスを割り当てています。 土曜の午前でしたが、何人かの学生 (3年生以下) がパソコンで何かをしていました。 なお、現在はWindowsのみですが、 UNIXの導入も検討中だそうです。

学生用スペース, その1 学生用ロッカー 学生用机その1 学生用机その2: 卒研生, 院生用 全ての机に電源とイーサネット 学生用スペース, その2 学生用スペース, その3 学生用スペース, その4

講義室

 全ての教室の全ての机にも、 イーサネットのポートと電源コンセントがあります。 イーサネットは、基本的にはケーブルが直接出ています。 階段教室 (200人) だけは コネクタになっていて、 これはちょっとしたミスのようです。

 全ての講義室に液晶プロジェクタとスクリーン があります。 階段教室には2組あり、 スクリーンは巻き上げ式、 プロジェクタは後方の壁に埋め込まれています。 液晶プロジェクタ使用時に遮光するために 窓に電動遮光スクリーンがあります。 階段教室には立派な制御コンソールがありました。

階段教室 講義室 電源とイーサネットケーブル 階段教室はコネクタ 液晶プロジェクタとスクリーン 階段教室のプロジェクタ 講義室窓の電動遮光スクリーン 階段教室の制御コンソール

計算機実習室

 計算機実習室は3種類4部屋あります。 iMacの部屋Windows/Linuxの部屋×2、 囲いのある変わった部屋があります。 最後の部屋は、厳密には計算機実習室ではないのですが、 経済等で複数人が非同期で行動する場合を模擬できるのだそうです。

iMacの部屋 Windows/Linuxの部屋 囲いのある変わった部屋

実験室

 パソコンに周辺回路 (USB接続のマイコン等) を接続した実験や、 ロボットの実験 (これはサークルかな??) などをしているようです。 棚を挟んで向かい合う形の机に、小型のパソコンがあります(fun047.JPG) 。 このレイアウトには欠点もあって、 全員に同時に説明するのはたいへんなのだそうです。

パソコンを用いた実験用の机 USB接続のマイコン ロボットの実験

アトリエ

 デザインセンスが必要ということで、「美術」の実習も必修だそうです。 学生の作品も並んでいました。 絵を描いたパネルを市街に展示する、 ストローで自分が中に入れる物体を作る といったユニークな課題があるそうです。

アトリエ 彫刻 学生の作品, その1 学生の作品, その2

体育館

 同じ建物に体育館も入っています。 体育館の上にはサークル室があります。

体育館 サークル室

事務室と掲示板

 事務室もガラス張りです。 扉の横には顔写真がありました。 事務室の近くには電子掲示板が4枚ありました。 なんとなく紙のように見えます。 液晶やプラズマの発光パネルではなく、 黒い粉を表面に吸着させるもののようです。 運用時のランニングコストは安いのだそうです。

事務室 事務室の扉 電子掲示板が4枚 電子掲示板の拡大

図書館

 普通の図書館のようです。

書庫 閲覧室

食堂

 普通の食堂です。 狭いそうです。 売店もありますが、 教科書類を常備していないのが不満だそうです。 なお、いちばん近いコンビニまで2km以上あるとか。

食堂 (ガラスの奥) テーブル

ユニークな設備

 プレゼンテーションベイという 丸い窪みが3つほどあります。 縁の階段に座って、中でプレゼンテーションなどをするそうです。 もちろん、ここにも 電源とイーサネットがあります。

 C&D室 (Communication and Design Room) という部屋があり、壁際にはiMacが並んでいます。 コミュニケーション系の授業で使うそうです。 外国人教官がいて、 単に英文を読むような授業ではなく、 コミュニケーションすることを主眼にした授業を行なうそうです。 当然ここの机にもイーサネットがあります。

 吹抜けには展望台のようなもの突き出ています。 気楽に談笑するスペースのようです。 展望台もOA床で、 なんとイーサネットがちゃんと引いてあります。 なお、高所恐怖症の人は近づけないでしょう。

プレゼンテーションベイ 電源とイーサネット C&D室 当然ここにもイーサネット 展望台 展望台を見上げたところ 展望台にもイーサネット

ネットワーク

 ほとんどありとあらゆる場所に電源とイーサネットが引いてあります。 基本的にOA床になっています。 無線LANもありますが、教官専用だそうです。 PHSを内線電話として使っています。

 ネットワーク等の管理は完全に外注しているそうです。 外注先の社員が常時4人ほど詰めているそうです。


眺め

 高台にあるため非常に良い眺めです。 巨大なガラス窓を通して 函館市街と函館山を一望できます。 夜には函館の裏夜景を楽しめるそうです。

函館市街と函館山 窓を通して見る景色

全写真

 全写真 (撮影順)。


(作成: 2002年11月11日, 最終更新: 2002年11月11日)