知能情報論


平成13年度シラバス

・授業科目    知能メディアシステム Adaptive Media Systems
・開講時期    4年前期
・必須/選択  選択
・単位数     2単位
・担当教官    中山 謙二
・講義の目的
様々な情報が瞬時にして世界を駆けめぐる高度情報化社会において,電子情報機器の果たす役割が大きいが,特に近年は人間・情報・システムを有機的に融含するインテリジェントシステムが重要となっている。情報伝送システムの使用環境に関わらず常に最適な機能と性能を実現するためには,学習機能を有し環境に自立的に適応する知能システムを構築する必要がある。知能メディアシステムでは,このような技術動向を踏まえ,マン・マシーンインタフェイス,通信,制御,情報処理,信号解析等の分野を視野に入れて,学習機能を有する線形及び非線形システムの構成論,学習理論,及びダイナミクス解析についての基礎を講述する。
・講義の内容
1.情報及びシステムの基礎
  離散時間信号,システム,定常確率過程
2.情報及びシステムの解析
  スペクトル解析,固有値解析
3.線形最適フィルタ理論
  ウィナーフィルタ,線形予測,カルマンフィルタ
4.線形適応システム理論
  最急降下法,LMSアルゴリズム,最小2乗法,巡回形最小2乗法
5.非線形適応システム
  ニューラルネットワーク,学習アルゴリズム,動作解析
6.進化論的適応システム
  遺伝的アルゴリズム
7.応用
  適応符号化,ノイズキャンセラ,エコーキャンセラ,画像復元,音声強調
・教科書・参考書
  [教科書]ブリント配布
  [参考書]

・履修条件

線形代数学第一,同第二,微分積分学第一,同第二,微分方程式及び演習,フーリエ解析及び演習,確率・統計及び演習,回路理論第1,2及び演習,情報回路第1,2及び演習,情報理論,信号処理,ディジタルシステム論
・成績評価の方法
   演習レポートと定期試験を総合して評価

・その他(関連科目など)
  人間情報処理,情報通信方式,ディジタル通信,人工知能,画像情報処理,音声音響情報処理,確率システム



 Nakayama's Home