情報回路第2及び演習


平成13年度シラバス

・授業科目 情報回路第2及び演習
(英文) Electronic Information Circuits and Exercise II

・開講学期 2年後期
・単位数 2単位
・区分 選択
・担当教官 中山 謙二

・講義の目的

近年,エレクトロニクス製品の発展はめざましい。その中心となるものがアナログ及びデイジタル電子回路である。本講義では,「情報回路第1及び演習」で教授した半導体,トランジスタ及び基本増幅回路を基礎とし,通信機器,情報処理機器,計測・制御機器等に用いられる基本電子回路について講義する。回路解析では,基礎となる物理現象を踏まえ近似的な回路モデルを設定し,入出力信号の関係を導出することに重点をおく,具体的には,発振回路,変復調回路,同調電圧増幅回路,電力増幅回路,電源回路を講義する。理解を深めるために,演習を随時行う。
・講義の内容
1.発振回路について,発振条件を導き,基本的な回路の解析・設計法を講義する。
2.振幅変復調の原理を数学的に説明する。アナログ乗算器及びトランジスタの非線形特性を用いる振幅変調回路,及び整流と平滑化による包絡線検波及び同期検波について講義する。
3.周波数変復調の原理を数学的に説明する。共振回路を用いる周波数変調回路,スロープ検波,アナログ乗算回路や位相同期ループを用いる復調方式について講義する。
4.負荷インピーダンスにLC同調回路及びCR同調回路を用いる同調電圧増幅回路について説明する。
5.電力増幅回路をバイアスにより分類を行い,動作原理,電力効率,波形歪の改善法について講義する。
6.交流電源から直流を生成する電源回路について,整流回路,平滑回路及び直流定電圧回路の各基本回路の動作原理及び変換効率について講義する。
・教科書・参考書
  [教科書]藤井信生著「アナログ電子回路」(昭晃堂),プリント配布
  [参考書]尾崎弘,他著「電子回路1アナログ編」(共立出版)

・履修条件
  回路理論第1及び演習,回路理論第2及び演習,情報回路第1及び演習

・成績評価の方法
  演習,中間試験及ぴ期末試験により総合的に評価

・その他(関連科目など)
  情報通信方式,ディジタル電子回路,情報システム工学実験,情報システム設計演習など



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