お気に入りの本の紹介です.(お勧め度数付き)

田中 芳樹

銀河英雄伝説
一番思い出のある作品.夢中になり通学途中のバスの中でも読んでいたせいで,私の視力の0.2は持っていかれた. 思うに,この本は思春期の子供にとって,ある意味悪書である. 政治的思想や論理的思考にもろに影響するから(いや,した(爆)). ヤンを心の師と仰ぐ人は数知れないでしょう,私もその一人です. 紅茶を好きになった人も数知れず.
「自由惑星同盟万歳!くたばれカイザー!」
「最悪の民主政治は,最高の専制政治に勝る」
「銀河の歴史が,また1ページ」
(★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★:とりあえず読んで)
タイタニア
銀河英雄伝説の戦力バランスをさらに偏らせた感じ. にしても,ゲリラVS政府軍はあまりにも極端な感じがする. でも,それはそれで面白い. 早く続きが読みたい・・・.
(★★★★★)

富野 由悠季

機動戦士ガンダム
いわゆる「ファースト」といえば,この初代機動戦士ガンダムのことです. アニメが放映されていたのは,私がまだガキんちょだった頃で,近所のお兄ちゃんらと ガンダムごっこをしてよく遊んでいました. その頃はアニメを見ても,ただロボットのかっこよさだけをみて興奮していました. 幼な心にロボといえばガンダムと心に固くきめており,小学生の頃はよくガンプラを作りました. その当時はザクが大好きで、とくにトマホーク1本とショルダータックルに全てを賭けた旧ザクに男気を感じておりました. ジオラマを組もうとすると,ザクとザクが向き合うという妙な構図になってました. 確か,中佐用ザクは角が生えてるだけで,しかも流れ弾に当たって死んだヘボヘボメカなのに,きっちり販売されていたのを覚えています(やるな,バンダイ).
そして高校生になった頃,一度ストーリーをしっかり知るために原作本を読み,その奥深さにガンダム熱が再発し始め,映画版OVAを見直したりして深みにはまってゆきました. ランバラル,リュウホセイ,スッレガー,皆,漢(おとこ)と呼ぶに相応しい人物でした.
「悲しいけど,これ戦争なのよねぇ〜」
「弾幕うすいぞ,なにやってんの!」
(★★★★★★★★★★)
機動戦士Zガンダム
原作の1巻冒頭で作者が設定変更の謝罪を入れてるという珍しい本. 全体を通して暗いイメージがあるが,それが返って人気の秘密になっている. フォウ=ムラサメは本当に可哀想だった. 名前の由来が,ムラサメ研究所で四番目に出来た強化人間だからと知ったときのショックといったら…(元祖綾波レイ). 他には,シロッコがヤザンを掌握する様が素晴らしかった.
「君は刻の涙をみる…」
(★★★★★★★★★★)
機動戦士ZZガンダム
アニメのあの主題歌はかなりコケてると思うが、今となってはいい話のネタだ. 当時、暗いイメージのZの引続きとして始まったのだが、 前半は妙に軽いノリになってしまい、そのことに対する抗議が殺到したため、 後半は急に暗い方向に展開したという、なんともフレンドリーな作品. キャラクターでは、「弧高の人」ハマーンが一人浮いていたように思う. また、プルはなかなかカルチャーショックなキャラだった. マシュマーは違う意味で可哀想な人だった. MSでは、キュベレイ(MkII含む)とクィーンマンサが最高にカッコよかった. 曲線美,強さと美しさが同居したガンダムシリーズ中,最もエレガントな機体だった.
「プル,プル,プル・・・」
(★★★★★★★★)
機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア〜
ガンダムシリーズの中で一番のお気に入りの作品で、映画館で観たνガンダムの 印象が今も忘れられない. ザクにはない完全なる強さを観てしまった(対α-アジール&ヤクト・ドーガ戦). Iフィールドがとにかく強い,強過ぎ,っていうか、始めから使えよって感じ. この作品に出てくるMSはどれもかっこ良く(シャアのサザビーもかなりイケてる), シナリオの質もvery高い. この映画はとにかく密度が濃く,展開がはやいので,神経を集中して観ることをおすすめします. ちなみに原作と違う所は,ヒロイン役がベルトーチカ・イルマからチェーン・アギに変わっている点で、 原作では最後にベルトーチカがアムロの子をみごもって終るの対し,映画ではチェーンは味方に殺されてしまいます. これも原作にないキャラクタの運命なのでしょうか.
「それはエゴだよ,シャアー!」
(★★★★★★★★★★)

ジュール・ベルヌ

海底2万里
もともとは同じ作者の「十五少年漂流記」が好きだったのですが、NHKの某アニメ番組を観てこの本の存在を知りました. 番組の科学万能なノーチラス号がカッコ良くて興味を持ったわけです. また,船長の名前「ネモ」がラテン語(?)で「誰でもない」という意味と知り,オタク心に火がついたという説もあります. 番組に関して言えば,ネオ・ノーチラス号のレーザー光線が曲がることが非常に 気になったのですが,エレクトラさん(ここ重要!)の「超科学」という言葉の前に立ち消えました(弱ぇ〜).
最近,ディズニー製作の映画版「海底2万里」を見たのですが,…途中で寝ちゃいました.
(★★★★★★)

山本 弘

サイバーナイト
水野 良,安田 均と並んでグループSNEをなす中心人物の作品で、銀河の中心部に漂着した宇宙船ソードフィッシュに残された庸兵の話. パワードスーツ等の設定は好きだが、話しが短過ぎた.残念.
(★★★)

渡辺 浩弐

マザーハッカー
デジタルな神様
共に週刊ファミコン通信(現:週刊ファミ通)に連載されていたショートコラムをまとめたもの.結構楽しめます. この本に登場する話はハイテク殺人(造語)が多く,いずれ真似する輩が出てきそうな困ったちゃんな本です. 鶴見 済の「完全自殺マニュアル」と同じ匂いを感じさせてくれる作品.
(★★★★★★★:生きてる内にくるかもね指数70%)

マンガ

士郎 正宗

ドミニオン
ギャグありなのでメカマニアでない人でも入りやすい. このサントラは非常に良くできており,TVでもよく使われていました.
(★★★★★★★)
攻殻機動隊the Ghost in the Shell
企業のネットが星を覆い,電子や光が駆け巡っても,国家や民族が消えてなくなってしまうほどには情報化されていない近未来の日本.生身の脳の入出力を電子化し,直接ネットワークにアクセスできる義体.その義体を通して垣間見る情報の海はヒトになにをもたらすのか….
アメリカでビデオセールスNo.1を記録し,ジャパニメーションの火つけ役となり,逆に日本でも有名な作品となりました. NHK(BS11ch)「マンガ夜話」でも取り上げられ,岡田氏が詳細なマンガの流れ,伏線の説明をされていました(士郎 正宗氏のマンガは注釈が膨大にあるのが有名で,読むのが大変). 今読んでみても,そのサイバーな世界感と情報量に圧倒されっぱなしです(この辺が人気なのではないでしょうか). しかもこの作品が世に出たのはなんと1990年のことです. 原作の1ページ目にあるニューラルネットの写真がカッコいいんです. これを見て僕はニューロの研究を志しました(なんてね).
OVAの方は「光学明彩」による背景のゆらぎ具合がたまらないです. でも主人公のペットロボであるフチコマが出てきません. また,主人公の素子(もとこ)がアメリカナイズされ過ぎていて愛敬がないです(目青いやん.鼻たかいやん). しかし,一見の価値は十分あります. OVAと共に原作を読んで下さい.きっと世界感がよく分かる筈です.
「種(ギム)をまかずに実(フクシ)を食べる事か?」
「子は親に,ロボットは人に似る−−−君もいずれ私の様になるさ」
「ネットは広大だわ・・・」
(★★★★★★★★★★★★)
「アップル・シード」
日本語で「りんご・りんご」. しかし,りんごみたいに甘い内容ではなく,かなりハードなアクションです(”SWAT”). 余談ですが,ドイツを旅していた時このマンガを見つけました. 向こうの人々にもメカものは受けがいいのかも.デカルチャー!
(★★★★★★★)
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