smbcontrol [-d <debug level>] [-s <smb config file>] {-i}
smbcontrol [-d <debug level>] [-s <smb config file>] {destination} {message-type} [parameter]
このツールは Samba スイートの一部である。
smbcontrol はシステム上で動いている smbd(8)、 nmbd(8) winbindd(8) のデーモンにメッセージを送る、 とても小さいプログラムである。
デバッグレベルは 0 から 10 の整数である。
このパラメータには smb.conf(5) Samba 設定ファイルのパス名を指定する。 このファイルによってそのマシンの Samba の全ての設定を 制御する。
対話的に動作する。 それぞれのコマンドの destination、message-type、parameter は 標準入力より入力できる。 空のコマンドラインまたは "q" でプログラムは 終了する。
nmbd smbd またはプロセスIDのいずれか
destination に smbd を指定したときは すべての smbd デーモンにブロードキャストでメッセージが送られる。
destination に nmbd を指定したときは nmbd.pid ファイルによって指定される nmbd デーモンにメッセージが送られる。
もし、単一のプロセスIDが与えられたときは、メッセージは その1つのプロセスにのみ送られる。
次のいずれか: close-share, debug, force-election, ping , profile, debuglevel, profilelevel, or printer-notify, close-share.
close-share メッセージは smbd へ クライアントのその名前への接続を切断するようメッセージを送る。 これがクライアントの他の共有への接続には影響しないことに注意。 このメッセージでは引数として、 どのクライアントの接続を切断するかの共有名をとる。 また、"*" は現在開かれているすべての共有を切断する。 これは、共有のアクセスコントロールを変更したときに便利である。 このメッセージは smbd にのみ送ることができる。
debug メッセージはデバッグレベルを parameter で指定された値に設定する。 このメッセージはどの destination に対しても送信できる。
force-election メッセージは nmbd にのみ送ることができる。 このメッセージは nmbd デーモンに新たにマスタブラウザの 選定を始めさせる。
ping メッセージは parameter で指定された数だけの "ping" メッセージを送信し、同じ数だけの "pong" メッセージの応答を待つ。このメッセージはどの destination に対しても 送信できる。
profileメッセージは parameter に基づいた profile の設定に変更するメッセージを smbd に送信する。 parameter に "on" を指定すると profile stats の収集が有効となり、 "off" を指定すると profile stats の収集が無効となり、 "count" を指定すると count stats の収集のみが有効となり (time stats は無効)、また、"flush" を指定したときは 現在の profile stats をゼロにする。 このメッセージは smbd および nmbd を destination として送信できる。
debuglevel メッセージは "デバッグレベル要求" メッセージを送信する。現在のデバッグレベルの設定が "debuglevel" メッセージによって返ってくる。このメッセージはどの destination に対しても送信できる。
profilelevel メッセージは "profile level要求" メッセージを送信する。現在の profile level の 設定が "profilelevel"メッセージによって返ってくる。このメッセージは smbd および nmbd を destination として送信できる。
printer-notify メッセージは プリンタに接続しているすべての WindowsNT クライアントへ順番に printer notify message を送信する。 このメッセージには、notify message を送信するプリンタの名前を引数として与える。 このメッセージは smbd にのみ送ることができる。
message-type に応じたパラメータを指定する。
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連するユーティリティは、 Andrew Tridgell によって作られた。 Samba は現在、Linux カーネルが開発されているような方法での オープンソースプロジェクトである Samba Team によって開発されている。
オリジナルの Samba のマニュアルページは Karl Auer によって書かれた。 マニュアルページのソースは YODL 形式(別の、優秀なオープンソースソフトウェアで、 ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/ にある)で変換され、 Jeremy Allison によって Samba 2.0 リリースのために更新された。 Samba 2.2 のための DocBook 形式への変換は Gerald Carter が行った。