このプログラムは Samba スイートの一部である。
testprns はとても簡単なテスト・プログラムで、 与えられたプリンタ名が smbd(8) が提供するサービスとして有効か どうかを判定する。
この場合の「有効」とは、「指定された printcap で見つけられる」ことを 意味する。このプログラムはかなりまぬけである。 したがって、用いるprintcap ファイルは常に 指定するようにするのが賢明である。
確認したいプリンタ名
プリンタ名は printcap ファイルの各レコードの最初の フィールドから得られ、正式なプリンタ名 1 つと、縦棒('|')で 区切られているいくつかの別名が識別される。 このプログラムは、指定されたプリンタ名の抽出しか行わない。 printcap の構文の確認や検査は行われない。 プリント・スプール・システム (lpr システム) のチェックは testprns より甘いかもしれないし、厳しいかもしれない。 いずれにせよ、testprns がプリンタを見つけられるなら smbd も同じように見つけられるはずである。
これは指定されたプリンタ名を検索するための printcap ファイルの名前である。
printcap 名が指定されないと、testprns はコンパイル時に指定された printcap ファイル名を調べようとする。
プリンタが有効とわかると、 メッセージ「Printer name <printername> is valid」 が表示される。
プリンタが無効とわかると、 メッセージ「Printer name <printername> is not valid」 が表示される。
このプログラムにより、 Samba デーモンのの動作中に通常記録されるすべてのメッセージが 現在の作業ディレクトリの test.log に記録される。 プログラムはデバッグ・レベル 3 で動作するため、 かなり詳細なログ情報が出力される。 エラーや警告が出た場合には、ログを注意深く調べてみると良い。
そのほかのメッセージは読めばわかるだろう。
オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、 Andrew Tridgellによって作成された。 現在 Samba は、Samba Team によって Linux カーネルの 開発と同様に、オープンソースプロジェクトとして開発されている。
オリジナルのSambaマニュアルは、Karl Auer によって執筆された。 マニュアルのソースは Jeremy Allison によって YODL 形式に変換され、 Samba 2.0 リリース用に更新された。(YODL はオープンソース・ソフトウエアの優れた作品である ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/より入手可能。) Samba 2.2 における DocBook形式への変換は Gerald Carterによって 行なわれた。